「アパレルを取り巻く環境」
新型コロナウイルスは、国内のアパレル業界にさまざまな影響を与えてきました。
外出機会の減少やリモート業務が広がる中で行動範囲が狭まり、自宅周辺で過ごす時間が増え、ファッションのカジュアル化が進んだと言われています。
また、物価高による節約志向のためカジュアルな低価格品の動きが良いとも言われています。
しかし、ファッションのカジュアル化や低価格化は、ここ最近始まったのでなくコロナや物価高になる以前から進んでいたと思っています。
その消費者者心理をよく分析せずに企画していると、消費者ニーズに応えられない結果となり、市場で生き残っていけないと感じます。
当社では、2017年に消費者の「婦人服に対する優先順位は明らかに下がっている」「価格に非常に敏感になっている」という分析のもと、そういった消費者にファッションをご購入していただくため「サンフェルドゥ」と大きいサイズブランドの「アンナステージア」をリブランドしました。
単にお買い求めやすい商品というだけでなく、ときめきのある企画力で常に女性の目を引く商品を展開することに注力してきました。
2017年からのこの取り組みを継続していったことによって、コロナ禍での新しいライフスタイルの消費者ニーズに応えた商品提案ができたと考えています。
「コロナとの共生」
今後のコロナとの共生で気をつけないとならないのは、ファッションのカジュアル化だけでなく、コロナを通して消費者が自分に本当に必要なものを求める中で、高品質な商品へのニーズがでてきたことです。
社会にとって良いもの、長く着用できるもの、シーズンを問わないものなど、サスティナブルを意識した地球環境への負荷を少なくした素材・商品も注目されています。
アフターコロナの様々なニーズに応えたファッション、短命なトレンドの商品でなく真に必要な商品、もっと「欲しい商品」を作るために提案して行きたいと思っております。